元幼稚園教諭、現在ベビーシッターのみんまるです。
子どもに、「ねぇ、みてみて!」「お母さんちょっと来て!」「あのね!」
と言われた時、
「ちょっと待ってて!」って言ってませんか?
料理を作っているときに、「ママ見て!」
洗濯物を干している時に、「一緒に遊ぼ!」
ゴミ袋をまとめている時に、「こっち来て!」
手が離せないことをしている時に呼ばれても、すぐには行けなくて、「ちょっと待ってて!」と言ってしまいませんか?
実は私、言ってました。
先生になりたての頃、あの子オムツ替えなきゃ、この子漏らしちゃったから着替えさせなきゃ、あの子たちケンカしてるから話聞かなきゃ、と、すぐに動かなくてはいけなことが多かったです。
すると、落ち着いて遊んでいる子に、「先生、これ作ったのみて!」「先生一緒に遊ぼ!」と言われても、すぐにその子たちのもとに行けず、「ごめん、ちょっと待ってて!」と何度も言ってしまっていました。
つい言ってしまう、「ちょっと待ってて!」
この多用は危険です。
この記事では、なぜ、危険なのか、また、子どもが傷つかない「ちょっと待ってて!」の違う伝え方を紹介します。
「ちょっと待ってて!」の多用は危険
つい、使ってしまう、「ちょっと待ってて」ですが、子どもはそれを言われると、
自分の気持ちを受け入れてもらえない、と、悲しい気持ちになることがあります。
特に、これが繰り返されると、「呼んでも来てくれないし。」と信頼関係に影響が出ることもあります。
「ちょっと待ってて」の言い換え方
待たせない
できればこれが一番です。
「これ見て!」といった、すぐに対応できそうなことに関しては、待たせないようにすると良いです。
しかし、子どもに呼ばれて、内容が短ければまだしも、一緒に遊ぶ、作るなど、長い時間かかりそうなことだと、より、すぐに対応することは難しいですよね。
そういった時には、伝え方を少し工夫します。
時間を伝える
子どもにとって「ちょっと」はどのくらいかわかりません。
数秒待って、「ちょっと」待ったのに、聞いてくれない、と思う場合もあります。
時間がわかる子には、「5分だけ待ってね。」と時間を伝えておくのが良いです。
数を数えられる子には、「30秒だけ待ってね。」と、数えながら待ってもらうのが良いです。
数えるのが難しい子には、「洗濯物干し終わるまで待ってね。」 と、具体的に伝えると良いです。または、音楽を流して、「この曲が終わったら聞くね!」でも良いです。
子どもにも、パパママの言う、「ちょっと」の感覚がわかるように伝えると、どのくらい待てば良いのかがわかるので安心します。
理由を伝える
子どもにとっては、「今」伝えたいのに、どうして待たなければならないのかわからないこともあります。
ただ、少しずつ大人の事情もわかってくれたら嬉しいですよね。
「食器洗ってる途中だから、終わったらみにいくね」 など、なぜ「今すぐ」は難しいのか理由を伝えます。
理由がわかると、子どもは少しずつ、大人の動きもわかってきて、「それが終わったらこっち来て!」と言ってくれるようにもなります。
後から聞く
子どもの話を聞ける状態になったけど、子どもがもう、その話をしないからいいか、とそのままにするのはやめましょう!
「待っててくれてありがとう、さっきのお話聞かせて?」 と聞くことで、自分との約束を覚えてくれていた、と子どもは安心します。
後から聞くと、「もう忘れちゃった」と言われることもあります。そんなときは、「そっか、また思い出したら教えてね。」と、子どもの話を楽しみにしていた、興味があるという気持ちを伝えておきます。子どもは、自分の話、そして自分自身に興味関心をもってくれていると感じ、信頼関係を築くことができます。
アレンジする
「ちょっと〇〇してて!」とアレンジしてしまいます。「 ちょっと歌ってて!」「 ちょっと踊ってて!」 など、ただ待つのではなく、 その間に子どもにも何かしてもらいます。 子どもが楽しんで待ってくれるので、待たせているという罪悪感が減ります♪
まとめ
子どもが傷つかない「ちょっと待ってて!」の言い方は、「今、食器洗っててすぐに行けないから、30秒数えて待ってて!」と、理由、時間を付け加える言い方です!
理由や時間は、お子さんの年齢、発達に合わせて、伝わりやすい表現を使ってみてください!
楽しく待っていてほしい時には、アレンジ作戦もぜひ!!
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